あんそる

「砂時計」はどこで読めるかをご紹介しています。
主要電子書籍サイトの配信状況やどこで読むのが一番安いのか、読みやすいサイトはどこか、一巻ずつ所有できるサイトはどこか、など目的別のおすすめの配信方法も解説しています。
また漫画の関連情報として、あらすじや作品の魅力、どんな人におすすめなのかも解説することで「砂時計」をもっと深く知ることができます。
この記事を読むことで読むきっかけになれば嬉しいです。

「“時間は戻らない。でも、思いは形を変えて残り続ける。”」
『砂時計』は、少女から大人へ――季節とともに心が育っていく〈12年の記録〉を描く王道ラブ・成長ドラマです。

砂丘のある町の雄大な景色、掌に収まる小さな砂時計、手紙や待ち合わせ――“待つ”という行為が物語の鼓動になり、初恋・すれ違い・再会が丁寧な筆致で積み重なっていくのが最大の魅力。家族の痛みを抱えた主人公が、友だちや初恋の相手に支えられながら“自分の足で立つ”までの道のりは、甘さだけでなく現実の痛みも伴うからこそ胸に残ります。

ページをめくるたび、砂は少しずつ落ち、登場人物の選択が未来の色を変えていく――読み終える頃には、自分の“あの時”にそっと触れたくなる。そんな、時間の重さと優しさを教えてくれる一冊です。

砂時計漫画どこで読める?|概要

▶主要アニメ電子書籍サービス一覧

イメージ画像:漫画ナビ作成
サービス配信形態価格例(目安)試し読み無料(“待てば無料”等)初回特典(一般的傾向)配信状況
DMMブックス巻売り/分冊(話売りあり)巻:数百円台中心/分冊:数十~数百円台(※要ログインで価格表示の作品あり)あり期間キャンペーンで無料・値引き解放あり大型ポイント還元期やクーポンが強力(まとめ買い向き)
ebookjapan巻売り/分冊巻:おおむね400~700円帯/分冊:数十~数百円台あり期間限定の無料・無料増量あり初回クーポンが複数回使える設計(上限あり/分割決済と好相性)
LINEマンガタテヨミ中心・話売り(コイン)1話:数十~百数十コイン目安1話無料などあり待てば無料/0円パス/無料チャージが定番(作品・期間次第)初回より無料施策・イベント活用が主軸
BookLive巻売り/分冊巻:400~700円帯/分冊:数十~数百円台あり無料増量・期間無料あり初回クーポン+ポイント還元日が定番(操作導線が素直)
まんが王国巻売り/分冊(ポイント制)巻:数百pt台/分冊:数十~数百ptあり毎日無料や大量還元イベントが頻繁チャージ段階ボーナス×還元デーで長期ほど有利
コミックシーモア巻売り/分冊/合本巻:数百円台/分冊:数十~数百円台あり期間無料・無料増量あり新規大型クーポンが強い(合本や特装版も選択肢)
BOOK☆WALKER巻売り/分冊(コイン還元)巻:数百円台/分冊:数十~数百円台あり期間無料・フェア多数コイン還元やKADOKAWA系フェアが強み
めちゃコミック話売り中心(pt制)1話:数十~百数十pt目安あり無料話/毎日無料系が多い月額ボーナスや時期クーポンあり(合冊/単行本化は作品次第)

▶用途別おすすめアニメ電子書籍サービス

イメージ画像:漫画ナビ作成

どこで読むのが最安なのか?どこなら一気に読むことができるのか?などの目的別や用途別でおすすめのサービスをご紹介します。

➀DMMブックス|実質“最安”を狙いたい

「合計金額をできるだけ抑えたい」人の本命がDMMブックス。最大の強みは、定期的にやって来る**大型ポイント還元の“波”**です。対象作品・出版社が広いキャンペーンをつかまえれば、まとめ買い時の実質単価がグッと下がるのが魅力。漫画だけでなくラノベや実用も同じアカウントで買えるため、同日まとめ買いで還元効率を最大化しやすいのもメリットです。ビューワは軽快で、一括ダウンロードや続きから再生もスムーズ。買ったらすぐ読める“スピード感”も妥協しません。

はじめてでも失敗しない手順

  1. 欲しい作品をウィッシュリストに入れておく
  2. トップのセール/キャンペーンで“還元率・対象外・上限”を確認
  3. クーポンに上限がある場合はカゴを分割(割引効率UP)
  4. 決済直前に割引後の最終金額+付与ポイントを目視チェック
  5. 支払いはポイントアップ中の決済手段を選んで二重取り

さらに得するコツ

  • 既刊をまとめる前に、話売りと巻売りの混在を避ける(重複購入防止)。
  • 高還元日を狙って、他ジャンルの欲しい本も同時に購入。
  • 購入後はアプリで一括DL→移動中もオフラインで快適読書。

注意点は、新刊や一部作品が還元対象外になることがある点。表示をよく読み、波を掴んで買うだけで「同価格帯の他ストアより実質負担が軽い」を実感できます。総額重視なら、まずDMMブックスで“買い時”を作るのが正解です。

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➁ebookjapan|初回の入りやすさ

はじめてでもスムーズに使い始められる代表格。最大の魅力は初回クーポンが“複数回”に分かれて配られる設計で、1回あたりに割引上限があるぶん、カゴを分割して使うと割引効率を高く保てること。まずは作品ページの試し読みで絵柄・テンポを確認→気に入ったら巻一覧をまとめ選択してカートへ、という導線がわかりやすく、購入後はアプリで一括ダウンロードしてすぐ読書に入れます。検索は作品名・作者・レーベルのどこからでも引け、全巻一覧/既所持の表示が明快なので、重複購入を避けやすいのも初心者にやさしいポイント。

はじめてのベスト手順

  1. 3~5作品をお気に入りに登録して試し読み
  2. クーポンの回数・上限を確認し、上限付近でカゴ分割→割引を最大化
  3. 決済直前に最終金額とポイント利用を目視チェック
  4. 購入後は一括DLでオフライン準備、通知ONで新刊・値引きを取り逃し防止

失敗しないコツ

  • 分冊(話売り)と巻売りを混在させない(重複購入防止)
  • 長編は“今読む巻”と“後で買う巻”を分けて、クーポン回数を温存
  • 支払い日はセールやポイントアップと重ねて実質最安へ

「試す→買う→すぐ読む」の3ステップが短く、割引を賢く効かせやすい。初回導入の“つまずき”を最小化したい人に、ebookjapanは最有力です。

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③LINEマンガ|無料でコツコツ読みたい(“待てば無料”)

「毎日ちょっとずつ、合法で節約したい」ならLINEマンガが最有力。多くの作品に**「待てば無料」「0円パス(無料チケット)」「無料チャージ」などの仕組みが用意され、1日1話ペースで計画的に読み進められます(対象話・更新タイミング・回数制限は作品ごと/時期で変動)。アプリの通知ON**にしておけば、無料開放やチケット回復のタイミングを逃しにくく、通学・通勤前後に“日課の1話”を積み重ねられるのが魅力です。

はじめての使い方(失敗しない手順)

  1. 検索で作品ページを開き、「待てば無料/0円」アイコンと対象範囲を確認
  2. お気に入り登録+通知ON(無料開放・更新・セール告知を受け取る)
  3. その日の無料分を消化 → カウントダウンが回復したら翌日にもう1話
  4. 追加で進めたい日は、動画視聴でチケット獲得など“+α解放”を活用

上手な活用コツ

  • 複数作品を並行して回すと、1日あたりの“無料読書量”が増えます。
  • 期限付き無料や一挙無料のイベント期間は通知バナーを必ずチェック。
  • 無料で読めるのは多くが閲覧権であって所持ではない点に注意。将来“本棚に残したい”作品は、セール時に**巻買い対応の電子書店(ebookjapan/シーモア/BookLive 等)**へ切り替えるのが賢明。
  • 年齢制限・対象外話・期限は随時変わるため、その日の表示が最終という前提で決済や視聴を行いましょう。

“毎日1話”を生活リズムに乗せやすい設計で、お金をかけずに新作を開拓→気に入ったら巻で購入という流れが自然に作れます。コツコツ派の強い味方です。

LINEマンガの公式サイトはこちらから

④BookLive|一気に揃えてサクッと読む(操作の快適さ・巻買い導線)

「最短で全巻そろえて、すぐ読み始めたい」人と相性抜群。BookLiveはシリーズページの見やすさとまとめ買いの導線が非常に素直です。作品ページから巻一覧 → 既刊を一括チェック → まとめてカートまでが数タップ。決済後はアプリで一括ダウンロードができ、地下鉄や機内などオフラインでもサクサク読めます。ビューワのページ送り・しおり・続きから再生が安定していて、長編の一気読みでもストレスが少ないのも高評価ポイントです。

はじめてでも失敗しない手順

  1. 作品名で検索 → **「シリーズ(巻一覧)」**を開く
  2. 欲しい巻を一括選択してカートへ(既所持との重複は注意喚起で気づきやすい)
  3. クーポン適用・ポイント使用を確認し、決済直前の最終金額を目視チェック
  4. 決済後、アプリで一括DL → 画質や保存先を端末に合わせて設定

効率アップのコツ

  • 分冊(話売り)と巻売りを混在させない:重複購入を防げます。
  • クーポンに1回あたりの割引上限がある場合は、カゴを分割して複数回に分けると割引効率が向上。
  • 気になるシリーズは**「フォロー/お気に入り」**に入れておくと、値引き・新刊の通知で“買い時”を逃しにくい。
  • 本棚はシリーズ別の並び替え・既読管理がしやすく、長期コレクションとの相性も良好。

「まとめて揃える→割引効かせる→すぐ読む」が一本の線でつながる設計。操作の迷いが少ない=読み始めが速いので、週末の一気読みや移動前の“駆け込みDL”にも強い、頼れる1位です。

BookLiveの公式サイトはこちらから→

➄ebookjapan|巻売り(所有)でコレクションしたい人に

「ちゃんと“自分の本棚”として巻で揃えたい」「読み返し前提で長く持ちたい」――そんな所有派と相性が抜群なのがebookjapan。作品ページの巻一覧が見やすく、既刊を一括選択→まとめてカート→アプリへ一括ダウンロードまでの導線が短いので、買ってすぐ読めます。購入後は本棚でシリーズ管理がしやすく、背表紙表示も含め“コレクションしている実感”を味わえるのが他社にはない満足点。セールやクーポン、ポイント還元の機会も多く、まとまった巻数をお得に揃えやすいのも魅力です。

はじめてでも失敗しない手順

  1. 作品名で検索 → **「全巻一覧」**を開く
  2. 欲しい巻をまとめてチェックしカートへ(既所持は重複警告で気づきやすい)
  3. クーポン適用とポイント使用を確認し、決済直前の最終金額を必ず目視確認
  4. 決済後はアプリで一括DLして、オフラインでも快適読書

所有派のコツ

  • 分冊(話売り)と巻売りを混在させない:重複購入を防げます。
  • クーポンに1回あたり上限があるときはカゴ分割で割引効率UP。
  • 長編はお気に入り・新刊通知をONにして発売日を逃さない。
  • 端末側で保存先や画質を調整して、長期保管&サクサク表示を両立。

“見つける→まとめて買う→並べて愛でる→何度も読む”がとにかくスムーズ。コレクションの満足度と買い回りのしやすさを両立したいなら、ebookjapanが第一候補です。

砂時計はeBookJapanでコレクションしながら読める!


⑥まんが王国|“ポイント制×高還元”で長期ほど得する

「毎月コンスタントに買う」「完結まで追い続ける」人に刺さるのが、まんが王国のポイント経済圏。基本はコイン(pt)先払い→購入で消費という仕組みで、チャージ額に応じた段階的ボーナスや、トップに並ぶ**“最大◯%還元”系バナーが強力。さらに毎日来店ボーナス/クーポン/還元デー**など“積み重ね型”の施策が多く、長く使う人ほど実質単価が下がるのが最大の魅力です。

はじめてでも失敗しない使い方

  1. まず読みたい巻の合計額=基準額をメモ。
  2. トップの還元バナー→当日の倍率と対象(新刊・既刊・出版社縛り等)を確認。
  3. チャージ段階のボーナスが上がる閾値に合わせて必要分だけ入金(入れすぎない)。
  4. クーポンがある日は**「還元+クーポン」併用**で実質最安へ。
  5. 会計直前に支払額+付与ptを目視確認してから購入。

長期運用のコツ

  1. シリーズをフォローして新刊日に合わせて決済(還元デーと被せる)。
  2. 還元には上限・対象外があるので注記を必読。対象外巻は翌日のキャンペーンに回す。
  3. 話売りは割高化しやすいので、基本は巻売りを基準に比較。
  4. 月末/月初の施策切り替えで倍率が動くことがあるため、数日待って買う判断も有効。

“ちょっとずつ、でも長く買う”読者の財布に優しいのがまんが王国。計画的にチャージ→還元デーで決済→ポイントを次の購入に回すという循環がハマると、他ストアより実質コストが安定して低くなります。

まんが王国の公式サイトはこちらから→

⑦LINEマンガ|新作発掘・オリジナルの厚みが段違い

「まだ知られていない面白い作品を掘り当てたい」人に最適。LINEマンガは独占・先行配信のオリジナルがとにかく厚く、毎日更新されるランキング(総合/急上昇/新着)と、企画力のある特集バナーで“今”の波を素早く掴めます。作品ページはあらすじ→1話目→続きへの導線が短く、待てば無料/0円パスも絡むので、財布に優しく新作の“試し打ち”がしやすいのも強み。縦読み前提のコマ運びやスマホ最適化で、移動中でもテンポ良く読み進められます。

はじめの一歩(初心者向け手順)

  1. トップの急上昇・新連載を3〜5本だけ開き、1話目を試す
  2. 気になった作品はお気に入り+通知ON(更新/無料解放を逃さない)
  3. タグ/似た作品から横断し、同系統をまとめてウォッチリスト化
  4. 毎日1話ずつ消化し、刺さったら課金は後ろ倒しでOK

上手な使い分け

  • 発掘とお試しはLINEマンガ、所有したい傑作は巻買い対応の電子書店(ebookjapan/シーモア/BookLive等)で揃えると重複購入を防げます。
  • イベント期は一挙無料/コインバックが出やすいので、特集バナーを朝イチで確認。
  • コメント欄やレビューから話題の回を拾うと、追いつきが速い。

“毎日少しずつ新顔を試す→本命を見つける”までが滑らか。LINEマンガは独占の厚み×発見のしやすさ×無料導線の三拍子で、新作開拓の軸に据えやすいサービスです。

LINEマンガの公式サイトはこちらから

⑧コミックシーモア|レビュー・検索のしやすさ(迷わない導線)

「探す→比べる→決める」を最短で回せるのがコミックシーモアの強み。まず検索バーが賢く、作品名・作者名・レーベル名・キーワードのどこから入っても候補が即時サジェスト。加えて、一覧の絞り込み(無料あり/完結/セール中/ジャンル)と並び替え(人気・新着・評価)がワンタップで使え、母集団を素早く整理できます。

作品ページでは星評価+レビュー件数が大きく表示され、良かった点/気になった点が要約的に並ぶため、数分で“買う前の不安”を解消できるのが魅力。同画面にシリーズ一覧(巻/分冊/合本)、同作者の他作、類似作品がまとまっており、タブ移動の迷子にならず比較が一気に進みます。

初心者が失敗しない使い方

  1. 検索→一覧で**「評価順+完結」**に切り替え、外れにくい定番からチェック。
  2. 気になる作品はページ下部の**“この作品を読んだ人は~”**で横展開し、3候補をレビュー比較。
  3. 試し読みで絵柄・テンポ・翻訳の相性を確認→合えば巻売りに一本化(分冊と混在させない)。
  4. 購入前にクーポン適用後の最終金額を目視、お気に入り登録で新刊・値引き通知をON。

ここが便利

  • レビュー量が多く、**最新順で“今の温度感”**が分かる。
  • **関連導線(同作者/類似)**が強く、比較→試し読み→購入の導線が一直線。
  • 本棚はシリーズでまとまりやすく、後からの読み返し・整理も簡単。

“迷わず目的の1冊に到達できる”導線設計とデータの厚みで、初めての人でも短時間で良作に辿り着けるのがシーモアを1位に推す理由です。

コミックシーモアの公式サイトはこちらから

砂時計漫画どこで読める?|関連情報

▶砂時計|概要

項目内容
タイトル砂時計
作者芦原妃名子
ジャンル少女マンガ/恋愛・ヒューマンドラマ
配信プラットホーム(主要例)公式:小学館(CSBS)/電子書店:Kindle(Amazon)、ebookjapan、楽天Kobo、BookLive、コミックシーモア、BOOK☆WALKER
出版社小学館(掲載誌:Betsucomi、レーベル:フラワーコミックス)

▶砂時計|あらすじ

両親の離婚を機に、12歳の植草杏(あん)は母とともに東京から島根の祖父母の家へ移り住む。田舎の距離感に戸惑う杏を支えたのは、同い年の大悟(だいご)や、東京から来た美しい兄妹・藤(ふじ)と椎香(しいか)との出会いだった。

砂時計の砂が落ちるように、季節の行事や日々の小さな出来事が四人の心を少しずつ結び合わせていく。だが、明るく振る舞っていた杏の母は、孤独と疲れを抱えきれず静かに命を絶ってしまう。世界が音を失ったような喪失のただ中で、杏の手を握ってくれたのは大悟だった。寄りかかることを覚えた杏は、やがて“自分の足で立つこと”も学び始める。

時は流れ、高校・進学・上京——人生の分岐点で四人の関係は何度も揺れる。杏は父との再会や新しい恋の可能性に心を惑わせ、藤は家の事情と自尊心の間で立ち尽くし、椎香は劣等感から残酷な言葉を吐いてしまう。大悟は不器用なまま誰よりもまっすぐに杏の幸せを願うが、その想いが重荷になることもある。好きだから離れるのか、好きだから傍にいるのか——正解のない問いが胸を締め付ける。

砂時計は無言で時を刻み、子どもだった彼らは大人へと変わっていく。傷は消えないが、痛みを知った手でなら誰かを抱きしめられる。過去と現在、そして未来が一本の線で結び直されるとき、杏は“自分の幸せ”にもう一度手を伸ばす。時間の流れとともに愛の形が変わっても、確かに残るものは何か——その答えを、静かで切実な日常が教えてくれる。

▶砂時計|魅力

➀“時間”を物語に変える構成力

タイトルどおり、砂が落ちるように静かで確かな時間の流れが物語を動かします。小学生から大人までの成長段階を、四季の行事や生活の細部に重ねて描くため、登場人物の変化が自然に胸へ染み込む。懐かしさを呼び覚ます回想と、目の前の現在が呼応し合い、ページをめくるたびに「過去が現在をどう形作るか」が見えてくる設計が秀逸です。時を扱う物語の“説得力”を存分に味わえます。

②痛みと癒やしの心理描写の精度

母の不在、孤独、嫉妬、自己嫌悪——きれいごとに逃げず、痛みを直視する筆致が際立ちます。登場人物は善悪で単純に切り分けられず、弱さを抱えたまま言葉を探し、時に間違え、やり直す。その揺れを丁寧に追うから、涙の場面が消費されずに“回復の過程”として残る。心の温度がきちんと変化していくので、読後には静かな呼吸が戻ってくるのです。

③地方と都会の“距離”が生むリアリティ

島根の自然や人間関係の近さ、東京のスピード感と匿名性——二つの環境差が登場人物の選択に具体的な影響を与えます。都会は夢の入り口でもあり、関係がほどける場所でもある。田舎はぬくもりの拠り所であり、時に逃げ場にもなる。風景が背景で終わらず、価値観や関係の器として機能するため、舞台そのものが“第5の登場人物”として記憶に刻まれます。

④四人の関係が織りなす多声的ドラマ

杏・大悟・藤・椎香の四人それぞれに、言い分と限界と願いがある。好意が重荷になる瞬間も、劣等感が棘に変わる瞬間も、決して一色で描かれません。誤解や対立の後に、言い直しや沈黙の共有で少しずつ歩み寄るプロセスが“人間の難しさ”を誠実に伝える。誰か一人の物語でなく、絡み合いながら変質していく関係そのものが主役です。

➄“余白”で語る演出と美術

静かなコマ運び、視線の外し方、曇り空や海辺の色と光。説明を足すのではなく、描かない勇気で感情を浮き上がらせる表現が光ります。手を握る一瞬、言えなかった一言、閉じたドアの前の間——その“何もない時間”が読み手の記憶と結びつき、物語の重量を増す。台詞よりも風景が雄弁に語る、漫画ならではの美しさが堪能できます。

▶砂時計|どんな人におすすめ?

➀等身大の恋愛と成長をじっくり味わいたい人

劇的な大逆転や都合のよい奇跡ではなく、“今日をどう過ごすか”の積み重ねで人生が形作られる物語です。初恋のときめきと痛み、選ばなかった道の残響、言い直しの勇気——すべてが現実の手触りで描かれるため、自分の過去や現在に静かに重なってくる。感情の細部を丁寧に拾う作品を求める人に最適です。

②喪失からの回復を描く物語に救いを求める人

大切な人を失った後、世界はすぐには元に戻らない——その当たり前を、焦らず誠実に描きます。泣く、休む、頼る、働く、笑う。小さな行為の積み重ねが回復の道筋になることを、物語がやさしく教えてくれる。悲しみに寄り添う視線がぶれないので、読後はほんの少し前へ進む力が残ります。

③地方の時間感覚や家族の距離を味わいたい人

祖父母の家、商店街、学校行事、海と山。コミュニティの近さが時に支えになり、時に息苦しさにもなる二面性が描かれます。都会育ちにも地方育ちにも、それぞれの“あるある”が響くはず。風景や季節が心情の鏡になるタイプの作品が好きな読者に向いています。

④“きれいごとでは終わらない”恋愛ドラマを探す人

好きなのに傷つけ合う、正しいのに報われない——そんな場面が少なくありません。だからこそ、選び直しや許しの瞬間に重みが出る。登場人物の未熟さや矛盾を否定せず、関係を少しずつ組み直す過程が中心に据えられているため、リアルで骨太なロマンスを求める人に刺さります。

➄大人の読者・親世代として“子の視点”を思い出したい人

親の事情、離婚、再婚、経済的な不安——大人の問題が子どもの世界にどう影を落とすかが丁寧に描かれます。善意が届かない夜もあるし、それでも隣に座ることが救いになる夜もある。親の立場で読むと、言葉の選び方や沈黙の意味を考え直すきっかけになります。

▶砂時計どこで読める?まとめ

『砂時計』は、派手な仕掛けに頼らず“時間”そのものを物語の推進力に変えた稀有な恋愛・成長ドラマです。

島根と東京という二つの風景を器に、四人の若者が痛みを抱えながらも言葉を探し、選び直し、前へ進む。喪失は消えず、失敗も簡単には回収されない——それでも、手を握る一瞬や、同じ景色を見て笑う時間が確かに人を救うのだと、静かに確信させてくれます。

余白や沈黙を活かした画面設計は、読者の記憶と結びついて感情を増幅。地方の空気、季節の匂い、生活の音がページから立ち上がり、登場人物の心の温度を現実へ持ち出してしまう力があります。読み終えたとき胸に残るのは、“過去を背負ったままでも幸せを選べる”というささやかな勇気。

砂が落ち切っても、またひっくり返せば時間は動き出す——そんな優しい真理を、確かな物語で手渡してくれる一冊です。