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砂時計漫画あらすじ|どこで読める?全配信サイト比較

砂時計漫画あらすじ|どこで読める?全配信サイト比較
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あんそる

「砂時計」はどこで読めるかをご紹介しています。
主要電子書籍サイトの配信状況やどこで読むのが一番安いのか、目的別のおすすめも解説しています。
また漫画の関連情報として、あらすじや作品の魅力、どんな人におすすめなのかも解説しています。
この記事を読むことで「砂時計」について知ることができるので、読むきっかけになれば嬉しいです。

砂時計漫画あらすじ|どこで読める?概要

「砂時計」はコミックシーモア・ebookjapan・DMMブックス・めちゃコミック・ブックライブ・まんが王国・LINEマンガで読むことができます。

▶主要アニメ電子書籍サービス一覧

イメージ画像:漫画ナビ作成
ストア配信形態(フォーマット)代表的な価格例(税込)試し読み無料/待てば無料初回特典・還元の傾向(要時期確認)
コミックシーモア分冊(巻売り)/単行本版(合冊)分冊:350pt/385円/単行本版:709円あり期間施策あり新規クーポン・割引施策を定期実施。単行本版は1~数話ぶん収録+描き下ろしの場合あり
ebookjapan分冊(巻売り)/単行本版分冊:330~440円(例:1巻385円、3・4巻330円、5巻440円)/単行本版:709円あり期間施策あり初回70%OFFクーポン(最大6回)など。価格は巻により差あり
DMMブックス分冊(巻売り)/※要ログイン表示価格表示は会員ログイン後あり期間施策あり大型ポイント還元セール(例:最大90%ポイント還元「スーパーセール」)を定期開催。まとめ買い向き
めちゃコミック話売り(pt制)中心(オリジナル)pt制(会員/アプリ内表示)あり無料話・毎日無料系あり(時期次第)めちゃコミックオリジナル系レーベル作品。話単位で細かく読めるが総額は巻売りより高くなりやすい傾向
BookLive分冊(巻売り)/単行本版分冊:385円/単行本版:709円あり期間施策あり初回クーポンやポイント還元日が狙い目。巻単位一括購入導線がわかりやすい
まんが王国分冊(巻売り)350pt(例:1巻)あり「毎日還元」系ありポイント制+高還元が強み。長期キャンペーン期に実質負担を圧縮しやすい

▶用途別おすすめアニメ電子書籍サービス

イメージ画像:漫画ナビ作成

どこで読むのが最安なのか?どこなら一気に読むことができるのか?などの目的別や用途別でおすすめのサービスをご紹介します。

➀ebookjapan|まず無料で試したい

「まずはお金をかけずに作品の雰囲気を確かめたい」という人に、ebookjapanはとても始めやすい入口が揃っています。

基本の流れはシンプル。(1) 検索バーで作品名を入力し、作品ページの試し読みから冒頭数話をチェック。(2) ページ上部や商品一覧の無料・割引バナーを確認し、対象巻・対象期間・条件(年齢制限や対象外)を押さえる。(3) 気になる巻はカート投入→クーポン適用をタップし、決済直前の金額が0円(または割引後)になっているかを必ず目視確認。ここまでで“無料で読める範囲”と“自分の好み”が見極められます。

初回は大型クーポンが複数回に分かれて配布されることが多く、後で本格購入する際にも強力。上限金額が設定されている場合は、カゴを分割して使うと割引効率が上がります。また、無料対象が不定期に入れ替わるため、作品をお気に入り登録しておくと取り逃しを防げて便利。

まずは試し読み+無料巻でタッチやテンポ、テーマの“刺さり”を確認し、合いそうなら分冊1話だけ有料で試す→満足度が高ければ巻で一気買いという段階的ステップがおすすめです。重複購入(話で買った後に巻を再購入)を避けるため、フォーマットは最初に統一しておくのが失敗しないコツです。

砂時計はeBookJapanで無料で読める!



②DMMブックス|実質“最安”を狙いたい

「とにかく実質最安で揃えたい」人にまず勧めたいのがDMMブックス。最大の魅力は、大型ポイント還元やクーポン施策の“波”が明確で、タイミングを合わせればまとめ買いの実質負担を大きく圧縮できることです。しかも漫画だけでなくラノベ・実用まで範囲が広いので、同日に複数シリーズを一気に買って効率よく還元を拾う運用がしやすいのも強み。初心者は次の手順で失敗しにくくなります。

  1. 欲しい巻をウィッシュリストに入れておく
  2. トップのセール/特集で高還元期を確認(対象外条件も要チェック)
  3. クーポンに割引上限があるときは、カゴを分割して複数回に分けて決済
  4. 支払いはポイントアップ中の決済手段を選び、還元を二重取り
  5. 会計直前に割引後の最終金額+付与ポイントを目視確認

これだけで“表示価格は同じでも、支払う実額はだいぶ違う”を体感できます。アプリのビューワも安定しており、一括ダウンロード→オフラインでサクサク読めるのも◎。注意点は、新刊・特価品は対象外になる場合があること、話売りと巻売りの重複購入を避けること。波に合わせて賢く買えば、総額重視の最有力はやはりDMMブックスです。

砂時計はDMMブックスで最安で読める!

DMMブックス

③コミックシーモア|巻売りでコレクションしたい人

「ちゃんと“自分の本棚”に並べて所有したい」「巻で揃えて何度も読み返したい」という人には、コミックシーモアが相性抜群です。

作品ページの巻一覧が見やすく、試し読み→購入→本棚管理→オフライン読書までの流れがスムーズです。作品によっては合本版・特装版・描き下ろし付きが用意されることも(※有無はタイトル次第)。まずは試し読みで紙面レイアウトや翻訳・フォントの雰囲気を確認し、気に入ったら巻売り(単行本)で揃えるのが“所有派”の王道です。

  1. 作品名で検索→シリーズ(巻一覧)を開く
  2. 欲しい巻だけ、または既刊をまとめてカートに追加
  3. 会計直前にクーポン適用後の金額を目視確認(時期で条件が変わるため)
  4. アプリに一括ダウンロードしておけば、通信が不安定でも快適に読めます
  5. お気に入り登録で新刊通知をON。発売日に買い逃しなし

分冊(話売り)と巻売りを混在しないようにすると重複購入を防げます。本棚は並び替え・絞り込みでシリーズごとに整理しやすくなります。また長く残したい人は、購入後にアプリへ保存(オフライン)+マイページで購入履歴を管理。配信条件は変動することがあるため、都度公式表示を確認しましょう。

クーポンやセールを活用しつつ、巻単位で“自分の蔵書”として持てる満足感がシーモアの魅力。読み返すたびにしっかり楽しみたい、コレクション派におすすめです。

砂時計はコミックシーモアで本棚に所有しながら読める!

④LINEマンガ|無料でコツコツ読みたい人に最適

「毎日ちょっとずつ合法で読み進めたい」なら、まずはLINEマンガ。作品によって“待てば無料”“0円パス”“無料チャージ”などの無料施策が用意されていることが多く、1日1話ペースでコツコツ進められます(対象や回数、更新タイミングは作品ごと・時期で変動)。使い方はかんたんです。

  1. アプリで作品名を検索→作品ページを開く
  2. 画面上の**無料系アイコン(待てば無料/0円など)**を確認
  3. お気に入り登録+通知ONで毎日の開放やキャンペーンを逃さない
  4. その日の無料分を読んだらカウントダウンがリセット、翌日にまた1話進める

タイトルによっては動画視聴で追加解放や、数話まとめ無料の期間も。時間のある日に複数作品を並行して回すと、無料効率が一気に上がります。注意点は2つ。①無料で読めるのは閲覧権であって購入(所持)ではないことが多い=あとでまとめて“所持したい”場合は、巻買いができる電子書店(例:ebookjapan/シーモア/BookLive など)へ切り替える計画を。②対象話・期限・年齢制限は随時変わるため、その日の表示が最終という前提で進めましょう。
コツは、朝イチで開放→就寝前に再チェックという“1日2回習慣化”、そしてイベント時は通知バナーを必ず確認。無理なく続けられる無料導線が豊富なので、「毎日少しずつ」「スキマ時間に」読みたい人にぴったりです。

LINEマンガの公式サイトはこちらから

➄ebookjapan|一気に揃えてサクッと読みたい

「できるだけ早く全巻をそろえて、すぐ読み始めたい」という人に向くのがebookjapan。シリーズ単位の導線がわかりやすく、まとめ買い→即読書までの手順が短いのが魅力です。基本の流れは――

  1. 検索で作品ページへ → 「全巻一覧」(または巻リスト)を開く
  2. ほしい巻にチェックを一括で入れる(既読・未所持の見分けが立ちやすい)
  3. カートへ → クーポン適用を押して割引反映を確認
  4. 決済後はアプリで一括ダウンロードして、オフラインでもサクサク

操作面の小ワザも有効です。たとえば**“分冊(話売り)と巻売りを混在させない”ことで重複購入を防止。クーポンに1回あたりの割引上限がある場合は、カゴを分割して複数回の会計にすると割引効率が上がります。

さらにお気に入り登録をしておけば、値引きや新刊入荷の通知で買い時を逃しにくいのも◎。Webでもアプリでもビューワが軽く、ページ送りの感覚が一定なので長時間読書でもストレスが少ないのもポイントです。
「まとめて揃える→割引を最大化→すぐ読む」の三拍子がそろっているから、“一気に読了”したい人のファーストチョイス**におすすめです。

砂時計はeBookJapanで一気に読める!



⑥めちゃコミック|新作発掘・オリジナルの厚みを好む人

「まだ知られていない面白い連載を見つけたい」「自分の好みに刺さる新作を開拓したい」人に相性がいいのが、めちゃコミック。恋愛・ヒューマン・サスペンス・BL/TL までオリジナル作品の層が厚く、独占/先行配信も多いのが最大の強みです。

基本は話売りなので1話あたりが短く、すき間時間に試し読み→そのまま数話と、テンポよく“お試し巡回”ができるのも魅力。ランキングや特集がこまめに更新され、**「新連載」「独占」「注目の急上昇」**などの導線が分かりやすいので、初めてでも新作を拾いやすい設計です。

  1. トップの今日の無料/新連載/独占を順にチェック
  2. 気になった作品はお気に入り登録+更新通知ONで追い漏れ防止
  3. レビュー・キーワード・タグで似たテイストを横断探索
  4. 無料話→有料数話を読んで“刺さる”と感じたら、キャンペーンやクーポンの出ている時期にまとめて買い進める

話売りは少額で始めやすい反面、総額が巻売りより高くなりがち。長編になりそうなら、後日合冊版/単行本版が出たときの価格と重複購入の有無を必ず比較。

“新作発掘”はめちゃコミで、所有して何度も読み返したい作品は巻売り対応ストア(ebookjapan/シーモア/BookLive 等)で揃える、といった役割分担が賢い運用です。

新作を掘り当てる楽しさと、短い尺でサクサク読める気軽さ。「毎日少しずつ、面白い新顔を見つけたい」人には、めちゃコミックが心地よいハブになります。

めちゃコミックの公式サイトはこちらから

⑦コミックシーモア|レビュー・検索のしやすさ(迷わない導線)

コミックシーモアは「探す→比べる→決める」が一直線。まず検索バーが賢く、作品名・作者名・レーベル名のどれから入っても候補が即時表示され、該当ジャンルへもワンタップで移動できます。

作品ページでは星評価とレビュー数が見やすく並び、良い点/気になった点が要約風に並ぶので“買う前の不安”を短時間で解消。さらに、シリーズ一覧(巻/分冊/合本)がひと目でわかり、関連作品・同作者・類似傾向への導線も同じ画面に集約されているため、タブ移動の迷子が起きにくい設計です。

検索を効率化するコツは3つ。①気になるテーマ語(例:社会人恋愛/復讐/育児)を作品名に足して再検索すると精度が上がる。②一覧ページの並び替え(人気順・新着順・評価順)と絞り込み(完結/無料あり/セール中など)を併用して母集団を一気に整理。③気になった作品は「お気に入り」登録+新刊通知をONにして、後から比較・購入できるようにしておく。

“レビューが多い→比較が速い→失敗が減る”という好循環が作りやすく、初めてでも迷わず目的の1冊にたどり着けるのがシーモアの強みです。試し読みも各巻からすぐ開けるので、「レビューで当たりを付けて→試し読みで最終確認→購入」という王道フローがスムーズに決まります。

砂時計はコミックシーモアで迷わず読める!

砂時計漫画あらすじ|どこで読める?関連情報

▶概要

項目内容
タイトル砂時計
作者芦原妃名子
ジャンル少女マンガ/恋愛・ヒューマンドラマ
配信プラットホーム(主要例)公式:小学館(CSBS)/電子書店:Kindle(Amazon)、ebookjapan、楽天Kobo、BookLive、コミックシーモア、BOOK☆WALKER
出版社小学館(掲載誌:Betsucomi、レーベル:フラワーコミックス)

▶あらすじ

両親の離婚を機に、12歳の植草杏(あん)は母とともに東京から島根の祖父母の家へ移り住む。田舎の距離感に戸惑う杏を支えたのは、同い年の大悟(だいご)や、東京から来た美しい兄妹・藤(ふじ)と椎香(しいか)との出会いだった。

砂時計の砂が落ちるように、季節の行事や日々の小さな出来事が四人の心を少しずつ結び合わせていく。だが、明るく振る舞っていた杏の母は、孤独と疲れを抱えきれず静かに命を絶ってしまう。世界が音を失ったような喪失のただ中で、杏の手を握ってくれたのは大悟だった。寄りかかることを覚えた杏は、やがて“自分の足で立つこと”も学び始める。

時は流れ、高校・進学・上京——人生の分岐点で四人の関係は何度も揺れる。杏は父との再会や新しい恋の可能性に心を惑わせ、藤は家の事情と自尊心の間で立ち尽くし、椎香は劣等感から残酷な言葉を吐いてしまう。大悟は不器用なまま誰よりもまっすぐに杏の幸せを願うが、その想いが重荷になることもある。好きだから離れるのか、好きだから傍にいるのか——正解のない問いが胸を締め付ける。

砂時計は無言で時を刻み、子どもだった彼らは大人へと変わっていく。傷は消えないが、痛みを知った手でなら誰かを抱きしめられる。過去と現在、そして未来が一本の線で結び直されるとき、杏は“自分の幸せ”にもう一度手を伸ばす。時間の流れとともに愛の形が変わっても、確かに残るものは何か——その答えを、静かで切実な日常が教えてくれる。

▶何が面白い?作品の魅力

➀“時間”を物語に変える構成力

タイトルどおり、砂が落ちるように静かで確かな時間の流れが物語を動かします。小学生から大人までの成長段階を、四季の行事や生活の細部に重ねて描くため、登場人物の変化が自然に胸へ染み込む。懐かしさを呼び覚ます回想と、目の前の現在が呼応し合い、ページをめくるたびに「過去が現在をどう形作るか」が見えてくる設計が秀逸です。時を扱う物語の“説得力”を存分に味わえます。

②痛みと癒やしの心理描写の精度

母の不在、孤独、嫉妬、自己嫌悪——きれいごとに逃げず、痛みを直視する筆致が際立ちます。登場人物は善悪で単純に切り分けられず、弱さを抱えたまま言葉を探し、時に間違え、やり直す。その揺れを丁寧に追うから、涙の場面が消費されずに“回復の過程”として残る。心の温度がきちんと変化していくので、読後には静かな呼吸が戻ってくるのです。

③地方と都会の“距離”が生むリアリティ

島根の自然や人間関係の近さ、東京のスピード感と匿名性——二つの環境差が登場人物の選択に具体的な影響を与えます。都会は夢の入り口でもあり、関係がほどける場所でもある。田舎はぬくもりの拠り所であり、時に逃げ場にもなる。風景が背景で終わらず、価値観や関係の器として機能するため、舞台そのものが“第5の登場人物”として記憶に刻まれます。

④四人の関係が織りなす多声的ドラマ

杏・大悟・藤・椎香の四人それぞれに、言い分と限界と願いがある。好意が重荷になる瞬間も、劣等感が棘に変わる瞬間も、決して一色で描かれません。誤解や対立の後に、言い直しや沈黙の共有で少しずつ歩み寄るプロセスが“人間の難しさ”を誠実に伝える。誰か一人の物語でなく、絡み合いながら変質していく関係そのものが主役です。

➄“余白”で語る演出と美術

静かなコマ運び、視線の外し方、曇り空や海辺の色と光。説明を足すのではなく、描かない勇気で感情を浮き上がらせる表現が光ります。手を握る一瞬、言えなかった一言、閉じたドアの前の間——その“何もない時間”が読み手の記憶と結びつき、物語の重量を増す。台詞よりも風景が雄弁に語る、漫画ならではの美しさが堪能できます。

▶どんな人におすすめ?

➀等身大の恋愛と成長をじっくり味わいたい人

劇的な大逆転や都合のよい奇跡ではなく、“今日をどう過ごすか”の積み重ねで人生が形作られる物語です。初恋のときめきと痛み、選ばなかった道の残響、言い直しの勇気——すべてが現実の手触りで描かれるため、自分の過去や現在に静かに重なってくる。感情の細部を丁寧に拾う作品を求める人に最適です。

②喪失からの回復を描く物語に救いを求める人

大切な人を失った後、世界はすぐには元に戻らない——その当たり前を、焦らず誠実に描きます。泣く、休む、頼る、働く、笑う。小さな行為の積み重ねが回復の道筋になることを、物語がやさしく教えてくれる。悲しみに寄り添う視線がぶれないので、読後はほんの少し前へ進む力が残ります。

③地方の時間感覚や家族の距離を味わいたい人

祖父母の家、商店街、学校行事、海と山。コミュニティの近さが時に支えになり、時に息苦しさにもなる二面性が描かれます。都会育ちにも地方育ちにも、それぞれの“あるある”が響くはず。風景や季節が心情の鏡になるタイプの作品が好きな読者に向いています。

④“きれいごとでは終わらない”恋愛ドラマを探す人

好きなのに傷つけ合う、正しいのに報われない——そんな場面が少なくありません。だからこそ、選び直しや許しの瞬間に重みが出る。登場人物の未熟さや矛盾を否定せず、関係を少しずつ組み直す過程が中心に据えられているため、リアルで骨太なロマンスを求める人に刺さります。

➄大人の読者・親世代として“子の視点”を思い出したい人

親の事情、離婚、再婚、経済的な不安——大人の問題が子どもの世界にどう影を落とすかが丁寧に描かれます。善意が届かない夜もあるし、それでも隣に座ることが救いになる夜もある。親の立場で読むと、言葉の選び方や沈黙の意味を考え直すきっかけになります。

▶砂時計漫画あらすじ|どこで読める?まとめ

『砂時計』は、派手な仕掛けに頼らず“時間”そのものを物語の推進力に変えた稀有な恋愛・成長ドラマです。

島根と東京という二つの風景を器に、四人の若者が痛みを抱えながらも言葉を探し、選び直し、前へ進む。喪失は消えず、失敗も簡単には回収されない——それでも、手を握る一瞬や、同じ景色を見て笑う時間が確かに人を救うのだと、静かに確信させてくれます。

余白や沈黙を活かした画面設計は、読者の記憶と結びついて感情を増幅。地方の空気、季節の匂い、生活の音がページから立ち上がり、登場人物の心の温度を現実へ持ち出してしまう力があります。読み終えたとき胸に残るのは、“過去を背負ったままでも幸せを選べる”というささやかな勇気。

砂が落ち切っても、またひっくり返せば時間は動き出す——そんな優しい真理を、確かな物語で手渡してくれる一冊です。